肩・首・腰の痛みを根本から改善いたします。
あきらめる前に当院へお越しください。
投球障害肩とは投球動作による肩関節へのストレスにより発生する障害の総称です。
投球動作のスムーズな運動連鎖の破綻により肩関節へ過度の負荷がかかり、肩関節付近の筋・靭帯・骨などの組織に炎症症状が発生します。
投球障害肩の主な病態には腱板筋損傷、肩峰下滑液包炎や関節唇損傷などがあげられます。これらの発生する原因は下肢の機能障害、胸郭・骨盤帯の機能障害、肩甲帯・腱板筋の機能障害、運動連鎖の破綻であると考えられます。
当院では痛みに対する治療を行いながら原因と思われる機能障害を改善する運動指導・投球指導も行って参ります。
野球肘や野球肩の予防・再発防止を目的とした投球指導のためには、投球動作中のどの時点をチェックすれば良いかを知り、そして、それぞれの時点における正しい動きを理解することが必要です。
それらの知識を元に投球動作をチェックすることで、上手く機能していない部分を見つけて、治療やトレーニング指導、実際の投球動作指導を行っていきます。
・真っ直ぐ立つ
踏み出す脚が最も高く上がった時点は”ワインドアップ”と呼ばれ、投球動作の一番最初にチェックをする時点となります。
この時点で最も重要なのは「真っ直ぐ立つ」ということです。
筋力不足によって軸足が不安定な状態になると下半身を使った投げ方ができずに、上半身に頼った投げ方となり肩や肘への負荷が増大してしまいます。
また、股関節周りの筋の固さによっても体幹が傾いてしまい真っ直ぐに立てない状態となります。
写真の選手も体幹が後方に傾いた状態となっており、股関節周りの筋の固さが予想できます。
・真っ直ぐ踏み出す
次にチェックする投球動作の時点は踏み出した脚が接地した時点です。
この時点は投球動作をチェックする上で重要な時点となりますので前方からと側方からの2つの視点に分けて説明していきます。
踏み出し脚接地時における前方からの観察では、踏み出した脚が投球方向に踏み出されているかどうかをチェックします。
投球方向に対して脚が開いて接地することは、骨盤や肩の開きにつながり、肩が後ろに強く引かれる状態となってしまうために、肘や肩への負荷が増大してしまいます。
また、極端に閉じた状態になると腰の回旋を止めてしまい、下半身から伝わる力を減少させてしまいます。
この選手も踏み出し脚が大幅に入ってしまっているために下半身を上手に使えず、上半身に頼った投げ方になってしまっていると言えます。
・大きく踏み出す
次に踏み出し脚接地時における側方からのチェックポイントを見ていきましょう。
このとき踏み出した脚は大きく踏み出されていなければいけません。
その幅は身長の70〜80%と言われています。
踏み出し幅が小さいことは軸足で”蹴る”力が弱いことを示し、下半身を上手に使えていないということができます。
・肘の屈曲・肩の外旋
また、上半身に注目すると、この時点では肘は90°曲がった状態にあり、ボールを持った手は肘よりも上にある状態になければいけません。
ボールを持った手が肘よりも低いと、肩が過度に捻れた状態となっていることを示し、肩へのストレスが大きい投げ方であると言えます。
この選手もその傾向が見られるので、テイクバックの際にもっとボールから上げてくるように指導していくことが必要です。
・”肘下がり”への注意
次にチェックするのは”肩の最大外旋”と呼ばれる時で、肩が最も捻れた時点です。
この時点は肩のストレスが大きく、肩や肘に痛みの出やすい時点です。
この時に最も重要なのは肘がしっかりと上がっているかどうかという点についてです。
体幹と腕の角度は90〜110°程度とされています。
両肩を結んだ線より肘が上にあるかどうかでチェックしても良いでしょう。
・踏み出し脚への体重移動
最後にボールをリリースした後のフォロースルーの時点をチェックします。
この時点では、軸脚にあった体重が踏み出した脚にしっかりと移動できているかどうかをチェックします。
体重移動が不十分だと、肩のインナーマッスルへの負荷が高まることになり、結果としてケガにつながってしまいます。
この選手も、骨盤が右方向に十分に回旋しきっておらず、軸脚となっていた左脚側に体重が残っている状態と言えます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前 | ○ | ○ | ○ | ×️ | ○ | ○ | ○ |
午後 | ○ | ○ | ○ | ×️ | ○ | ○ | ○ |