夏の暖かさが終わり、段々と肌寒い秋になってきました。
秋といえば体育祭の時期ですね。
体育祭で起こりやすい怪我は捻挫や骨折が多いことを皆さんは知っていますか?
今日は体育祭で一番多い怪我の捻挫についての対処法を教えていきたいと思います。
捻挫とは関節に力が加わっておこるケガのうち、骨折や脱臼を除いたもの、つまりレントゲンで異常がない関節のケガは捻挫という診断になります。
したがって捻挫とはレントゲンでうつらない部分のケガ、ということになります。
具体的には靭帯や腱というような軟部組織といわれるものや、軟骨(骨の表面を覆う関節軟骨、間隙にはさまっているクッションである半月板や関節唇といわれる部分)のケガです。
体育祭では上半身より下半身の足関節の捻挫が多いため、軟部組織の靭帯や腱の痛めることが多いです。
応急処置の基本は「RICE」
捻挫(ねんざ)を起こした直後は下記のケアが基本といわれています。起こったときに慌てないよう、覚えておくと便利です。
R=REST(安静)
痛む場所を動かさず、なるべく安静に過ごしましょう。弾性包帯やテープなどで患部を固定することもあります。
I=ICE(冷やす)
氷や冷水、冷感シップなどで患部を冷やします。ただし、氷などを直接、長い時間皮膚にあてたままにしておくと、しもやけになることがあるため、必ずビニール袋などに入れた上からタオルや布などでくるんであてましょう。
C=COMPRESSION(圧迫)
腫れがひどい場合は、内出血が多いことが考えられるため、抑えるために包帯などで軽く圧迫します。ただし、長時間強く圧迫しすぎると血液循環が悪くなってしまうため、あまり強く圧迫しすぎず、数時間ごとに巻き替えましょう。
E=ELEVATION(挙上)
腫れや内出血、うっ血などを防ぐために、患部を心臓より高い位置に挙げておきます。足の場合は横になってクッションなどに足を乗せておくといいでしょう。
この処置をしていて、痛みが引かず腫れがひどい、歩けないほど痛い、関節がグラグラして不安定、安静に過ごして1~2週間経過しても痛みが治まらない場合は我慢をせずに早めに接骨院や整形外科などを受診しましょう!